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活動成果

【書籍】『鹿折まちづくり協議会のあゆみ ここから』震災復興記録誌 監修:坂口奈央助教

2022年2月03日



宮城県気仙沼市にある鹿折地区まちづくり協議会では、10年間の復興への道のりをまとめた記録誌『ここから~未来へつなぐ~』を発行した。鹿折地区は、市内最大の災害公営住宅が設置されるなど、震災で立地や産業、人口構成が大きく変化した地域である。被災地では、住民グループによる「復興まちづくり協議会」が震災後相次いで発足されたものの、事業の目途がたつと解散する傾向がみられる。これに対し鹿折地区まちづくり協議会では、現在も毎週1回の会合を実施し、メンバーも20代から70代と幅広く、従来の住民自治組織との連携を図りながら活動を実践している。活動の一環として当記録誌作成が住民主体で行われ、メンバー自ら膨大な写真の中から掲載のための写真を選別したり原稿作成にも行った。坂口助教は、岩手県大槌町の震災記録誌『生きる証』の監修、編さんも務めた経験をもとに、鹿折まちづくり協議会の思いを形にすべく、2020年から、記録誌作成の監修を務めてきた。なお、記録誌は一般発売されていないが、図書館などで読むことが可能である。